2013年1月27日日曜日

身の丈


Karlskronaでの生活は静かで、それでいて心を刺激する出来事や出会いがあったりするので、なんだか考えることがたくさんあります。今日も読書課題があるにもかかわらずぼんやり考え事をしてしまいました。

スウェーデン語には"lagom"という言葉があって、私の理解が正しければ「適当」、「ちょうどよい」というような意味になります。
最近、自分にとってちょうどよい加減というか、身の丈というか、そういうものを知っておくことって大切だなぁと思うのです。それを知っているということは、そこから少しはみ出すこともできるということだから。
ちょっと背伸びをしてみるっていうのは自分を成長させるために必要なことです。でも、うんと遠くまで一気にジャンプしようとすると、壊れてダメになってしまいかねません。だから少なくとも私には、自分が自分の「身の丈」からどれくらい離れたところに行こうとしているのか、今どれくらいのところに来ているのかを知っておく必要があります。
それに、身の丈を知るというのは次のステップに行く前に今の自分をちゃんと肯定してあげるということにも繋がると思っています。それは甘えとは違って、上手く言葉にできないけれど、ありのままの自分を受け入れるみたいなことじゃないかな。

例えば、感情の振れ幅って人それぞれだし、外に表現する部分となればそれはもう千差万別です。
私の場合はすっごく楽しいとかすっごく嬉しいとかっていうのがあまりなくて、それを態度で示すのも得意ではないので、パーティーや飲み会で「大丈夫?」と声をかけられてしまったりします。
そういう人間を鬱陶しいと感じる人がいるのはよく分かっているし、申し訳ないなとも思うのですが、これはもうどうしようもなくて、だからパーティーなどは「5回に1回は参加しよう」というくらいのスタンスでいます。したがって誰とでも仲良く、友達1000人というのは私にとっては難しいことです。
そのことに関して、私は自分を責める必要はないと考えているし、もっと自分に合った方法で少しずつ世界を広げていっているつもりです。
それと同時に、そういう私をそのままで受け入れてくれたり、分かろうとしてくれたりする人たちには本当に感謝しています。
こんな風にしかできなくてもたくさんの素晴らしい人たちに出会えている私は運がいいなとも思います。

逃しているチャンスもたくさんあるだろうけど、自分の身の丈を知ってそれをちょっとずつ押し広げていけたら、私は私の生き方をちゃんと誇れると思います。


おまけ。
カール11世、スキーに挑戦。

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