2012年10月29日月曜日

キッチンの神様

こんばんは^^
今週末ポーランドに行けることになりテンションが上がっております。クラスメイトにも「めっちゃ嬉しそうだね」と言われました(*゚▽゚*)
高校の時からずっと興味を持っているポーランドに初めて行けるので本当にわくわくしています。まぁ今回は買い物目的で1日だけの滞在ですが・・・。それでもせっかく地元民のガイド付きなので1日楽しんできたいと思っています。

さて、今回はキッチンの掃除の話です。
私は今スウェーデン人の女の子と中国人の女の子と3人でフラットをシェアしています。キッチンとバスルームは共用です。前々からキッチンの掃除をしたいと思っていたのですが、ようやく掃除道具を買いそろえたので土曜日にひとりでキッチンを掃除しました。

アニー(中国人フラットメイト)は時々中国人の友達を呼んでお昼ご飯を振舞っているので、一応事前に「週末キッチンの掃除するけど大丈夫?」という確認を入れておきました。

土曜日の朝、気合で早起き!したのはいいのですがなんだかんだしている間に9時半になってしまいました(>_<) 買ってきた掃除道具をキッチンへ運び、キッチンの椅子やらなんやらを廊下に出して、掃除開始です。

何を思ったかオーブンの掃除から始めたのですが、何年も誰も掃除してないんじゃないかっていうかんじで、オーブンを綺麗にするだけで2時間以上もかかってしまいました(゜゜)
それでも完璧に綺麗にはならなかった・・・。
そしてそして!せっかく綺麗にしたのだから、「あぁきれいになったなぁ!」っていうすがすがしい気持ちをしばらく味わいたかったのですが、私がシンクの掃除に取りかかり始めたタイミングでアニーがお昼ご飯の支度を始め、オーブンにチキンを投入したので、私の願いは叶いませんでした(T_T) ショック・・・。
それにしても掃除中に調理っていう感覚がいまいち理解できません。もうちょっと早く始めて午前中に終わらせてあげればよかったなぁと申し訳なくなりました。

シンクやレンジまわりの掃除を終え、床も綺麗にしてそれなりに満足したところで最後にゴミ捨て。
紙袋に空き缶やペットボトルや空きビンがたくさんたまっていたので分別して捨てました。

すると、ゴミ捨て場から戻ってきた私にアニーが衝撃発言。
「あそこにあったカンとか全部捨てちゃったの?あれたぶんエミリー(スウェーデン人フラットメイト)のだと思うよ。スーパーに持ってくと換金できるから。知らなかったの?」
えー何それ!さっき分別してるとこに通りかかったじゃん!先に言ってくれればよかったのに!とちょっとイラっとしてしまいました。
スーパーに空き缶や空き瓶を持ってきている人がいるのは知っていたのですが、換金するためとは知りませんでした。そして換金するために空き缶を集めている人がたくさんいるということにも驚きました。日本とは違う。
人間は失敗から学ぶものです(゚∀゚)

エミリーには後から謝りました。「全然気にしなくていいよ。スウェーデンのシステム知らなくてもしょうがないし」 と言ってくれました。

今回の掃除は私がしたくて勝手にしたことだし、キッチンを綺麗にするという目的は達成されたのでそれで満足なのですが、フラットメイト2人が一言「綺麗にしてくれてありがとう」という言葉をかけてくれたらもっとハッピーになれたのになぁと欲が出てしまった、そんな土曜日でした。

2012年10月26日金曜日

デジタルとフィジカルの奇妙な関係

こんばんは^^
Karlskronaでは今日雹のようなものが降りました。いよいよ冬が来るなぁというかんじです。
今ならフェリーがすごく安いのでグダンスクまで冬の靴やらなんやら買いに行こうかどうか迷っています。夜出発して朝ついてその日の夜向こうを出て朝戻ってくるっていうかんじで。スウェーデンで買うよりポーランドで買った方が断然安いと思うので一緒に行ってくれる人がいれば是非とも行きたい!

さてさて本題に。
今日は朝の9時から夕方の6時まで1日がかりのセミナーに参加しました。
Performing Exhibitions: Displaying Digital Art and Media”と題されたセミナーで、学者さんやアーティストの方々のプレゼンテーションを聞きました。

 
興味深かったのは、デジタル領域で仕事をしている人たちが、彼らの技術や知識やアイディアを人間の身体的な「経験」のために使っていたということです。

「聞く」「見る」ということ、そこに存在するということ、他者とのコミュニケーション、物体とのコミュニケーション、動作の世界への反映・・・。上手くことばにできないのですが、そういった身体的な経験について考えさせられたセミナーでした。
 「デジタル」という言葉からは無機的な印象を受けますが、彼らの活動や研究はどれも生命の不思議に満ち溢れているように感じられて、私はなんだか嬉しくなりました。

人間の人間への関心は尽きませんね。むしろそれが尽きてしまったらどうなるのだろうと考えるとなんだか怖いです。
まぁ目下のところ私の最大の関心事はどこに行けば私の部屋に合うテーブルを安く買えるかということなんですけどね。

2012年10月20日土曜日

中華食材バス潜入レポート

こんにちは:)
Karlskronaは昨日今日とすごく暖かくて、昨日は天気と同じように素敵なこともあって気分がいいです(*゚▽゚*)

先日中国人の友達から「毎週土曜日にChinese busが来るんだけど、日本の食べ物もあると思うよ」という話を聞き、あまり期待はしていなかったのですがせっかくなので行ってみました^^

そこまで辿りつくためのバスを待っていると、バス停でアメリカ人宣教青年2人組に話しかけられました。「申し訳ないけどイエス様のお話には興味がないの」っていう断りを入れた上で國母和宏選手の話やらサンタモニカの話やらなんやらできて面白かったです(・ω・)

さて、目的地到着。


ほんとに普通のバス!Skånetrafikenの使われなくなったバスのようです。中国人っぽい人たちが入っていくのでついて行ってみました(゚∀゚)
中はこんな感じです。


物が所狭しと置かれています。商品はやっぱりほとんど中国かタイのものでした。パッケージに日本語が書かれていたのはたぶん「味の素」と「ポッキー」くらい。どちらもタイ語で何か書いてあったので日本からの輸入品ではないです。

何かないかなぁと探していると中国人らしきドライバーのおじちゃんに中国語で話しかけられました。もう閉店ってことらしい。時刻は12時。友達の話によれば開店は11時。
営業時間短い!
結局春巻きの皮と韓国のキムチの缶詰だけ買いました(・ε・` ) 賞味期限もちゃんとチェックして。
しいたけとかキクラゲとかも買えばよかったと帰ってきてからちょっと後悔。
そういえば豆腐もあったけどなんとなく怖くて買えませんでした(>_<)

また機会があったら今度は中国人の友達かタイ人の友達と行きたいです。これ何?って聞けるので(・ω<)
寒くなったらキムチ鍋が食べたくなるなぁ・・・。

2012年10月15日月曜日

生活をつくる

こんばんは^^
Karlskronaはいよいよ寒くなってきています。そんな寒さに耐えるべく青春を謳歌している今日この頃(*゚▽゚*)

さて、IKEAのおかげかどうかは分かりませんが、スウェーデンや他の北欧諸国のインテリアや雑貨が「北欧デザイン」として日本でも注目されていますよね。お土産には北欧デザインの雑貨がほしい!なんていうリクエストも受けています:)
そこで今日はデザインについて、スウェーデンに来てから感じたことを書いてみようかなと思います。

確かに基本的に部屋はお洒落だと思います。照明にこだわっているおうちも多くて、窓際に照明を設置して夜もカーテンを開けたままにしている部屋がたくさんあるので、夜外を歩くとその明りに癒されます。
大学の教室も椅子がカラフルだったりして、気分が明るくなります。
色が鮮やかなのは、寒くて暗くて長い冬を乗り切るための北欧の人たちの知恵(?)なんですね。

ところがこっちに来て初めて、あぁ日本のデザインって素晴らしいなと気付いたのも事実です。他の国のことはよく分かりませんが、プロダクトデザインに関してスウェーデンに来てから不満を抱くことがちょくちょくあるのです。
例えば洗濯用液体洗剤のボトル。大きくて重いボトルなのに持ち手がなくてすごく使いづらい。例えばサランラップのホルダー。思うように切れない、というか全然切れない。
些細なことですが、私たちの生活に密に関わることなので結構気になります。それまで当たり前のように使っていたものも、誰かが一生懸命に使う人のことを考えてデザインしたものだったんだなぁと改めて気付かされます。
そう言えば「ルビコンの決断」で花王のアタックneoについてやっていたときにも、ボトルのデザインの話が出てきました。
そういう細やかな心遣いが感じられる製品が、日本にはたくさんあるような気がします。


先日友達とインターフェイスデザインの話をしていたときに、「人間の脳にフィットするデザインを考えなきゃいけないんだ」というようなことを言われました。彼は原子力発電所内の機械の話をしていたのですが、私はそれこそがデザインの本質なのではないかと感じました。
人々のものの見方や生活の仕方にフィットし、人々の生活をより快適にするものを設計することがデザインなのではないかなと。
スウェーデンの人たちのお洒落な部屋も、気配りの利いた日本の製品も、結局は私たちの生活を良くするためにあるんですよね。
そんなことを言ってちゃんと勉強したことがないので、お前はデザインのことなんて全然わかってないって指摘を受けるかもしれません(・ω<)

なんだかまとまりのない文章ができあがってしまいました(>_<)
でもたまにはこんなことをつらつらと考えてみるのも面白いですね^^

2012年10月8日月曜日

ひとりでできるもん

こんばんは:) スピッツが心に沁みる夜です。

さて、今日はひとりで餃子作りにチャレンジしました。餃子の皮を自分で作ったのは初めて!
なぜ急にそんなことを、しかもひとりでやったのかというと、どうしても餃子が食べたくなってしまったからです。

私はスウェーデンに来る前の数ヶ月間ゲストハウスで生活していたのですが、昨日そこの人たちが餃子パーティーをやりましたっていう写真をフェイスブックに載せていました。そのゲストハウスには中国人がたくさん住んでいて、彼らの作る中華料理が本当においしいのを私は知っているので、写真を見てどうしても私も餃子を食べたくなってしまったのです。

皮は小麦粉に水をまぜて練ればいいだけ、という言葉を信じて餃子を作ってみようと決心。
調べてみると中力粉でできそうだったのでvetemjölと書かれた粉を買ってきました。
餡は冷蔵庫の中の野菜を適当に投入すればいいか、というかんじでとりあえずお肉だけ調達。

なにはともあれ調理開始!
まずは塩を少し溶かしたお湯を少しずつ入れながら小麦粉を練って、ラップで包んで寝かせます。 
その間に餡作り。さっと茹でた白菜とたまねぎとズッキーニ(!)をみじん切りにして、お肉と炒りたまごを混ぜて、醤油とこしょうで少し味付けしました。にんにくは入れていません。二ラは売っていません。炒りたまごを入れるのは中国では一般的らしいですよ。

さて、餃子の皮を作る作業ですが、これが一番時間がかかりました。めん棒がなかったので箸を使って生地をのばしていたら信じられないくらい捗らない。
するとしばらくしてキッチンに入ってきた中国人フラットメイトが、「私持ってるよ」と言ってめん棒を貸してくれました!救世主!!
そこからは割とさくさく進んで24個の餃子ができました\(^o^)/





食べない分は冷凍保存です。
タレがないので水餃子にして醤油をつけて食べてみました。
・・・うん、まぁまぁ。餡の味が薄かった(>_<) やっぱりにんにくとか生姜とか入れた方がいいですね。
でもとりあえずそれっぽいものが食べられたので満足です( *´ސު`*)

同じ写真をフェイスブックに投稿したら、海外留学中の友人たちからたくさん反応がありました^^
餃子食べたくなる人結構いるみたいです。ちょっと意外でした。

せっかく小麦粉買ったから今度はお好み焼きでも作ってみようかなぁ。

2012年10月6日土曜日

彩り

こんにちは^^

私は今学期BTHで3つの授業を履修しているのですが、今回はそのうちのひとつであるCulture Studies について書きたいと思います。

この授業で勉強しているのは一言で言えば「ものの見方」についてです。
例えば1枚の写真について、そこからどんな文化、イデオロギー(政治的なものに限らず、あらゆるものに対する信念)が読み取れるか、撮った人はなぜその場面を切り取ったのかといったことを最初に考えました。

物事の持つ意味は自然に発生するものではなく社会によって与えられるものであるという考えが前提としてあり、ではその意味づけはどのようにして行われるのか、意味=文化と結びつく「力」を持っているのは誰なのか、空間の構成物の間にはどのような関係性があるのか、というようなことを考える訓練をこの授業で行っています。

今取り組んでいるのは、博物館の展示物を別の文脈に置き換えるというグループワークです。
まずは博物館で展示物の配置、光、音、建物の構造、窓などあらゆるものの意味について考えるように言われました。
そのあとその博物館にあるもののうち10点を選び、それらを使って別の展覧会を考えます。
コンセプトは何か?どのような場所で何を展示するのか?すべてちゃんと説明できなければなりません。「なんとなく」ではダメなのです。

 この博物館は国立の海軍博物館なのですが、私たちのグループの展覧会は全く違った文脈に置き換えられることになりました。
テーマは「恐れ」。プレゼンまで1週間ほどありますが、写真の編集などやることが多くてちょっと心配です。でもほんとに面白いものができそう!同じグループの人たちがまた面白いのでわくわくです。

Culture Studiesの授業は今のところ私にとって一番刺激的で、 少し大げさかもしれませんが、新しい世界が見えてくるような気がしています。
世界がどんどんカラフルになって、新しい意味を帯びて、もっともっとたくさんのおもしろいことを見つけられるようになったら素敵だなぁと思います。

おまけ。


 今さらですが、BTHの写真です^^ 
この建物で普段授業を受けています。