2012年6月23日土曜日

どうしてスウェーデン留学か?

こんにちは。東京は曇天です。
まだ日本にいるので特に面白い写真もないです。

さて、今日はなぜ私がスウェーデン留学を決心したのか、ということについて書こうと思います。
「スウェーデンに留学します」という報告をすると、よく「なんでスウェーデンなの?」という反応が返ってきます。「なんで留学?」と聞かれることはあまりないですね。
でも「なぜスウェーデンなのか?」と「なぜ留学なのか?」という両方についてきちんと整理しておくことは本人にとっては大切だと思います。
そこがちゃんと定まってないと行ってからもブレブレになっちゃうんじゃないかな。

自分の中でしっかりとした軸があるっていうのか、いろんな選択に際して核となるコンセプトがちゃんとあるっていうのは、その人が信頼されるか、ということと大きく関わっているように個人的には思っています。一見いろんなことをふらふらやっているように見えても、自分の中の核となるコンセプトから外れていなければ、きっと理解してくれる人はいるはずです。

そんなこんなでなぜ私がスウェーデン×留学という選択をしたかという話です。長くなりそう。
私は今大学で国際関係学科(地域研究コース)に所属していて、ゼミでは東欧研究(東欧現代史)をやっています。3年生です。
東欧研究であって北欧研究ではないんですね、これが。

興味があって、卒論のテーマにもしたいと考えているのは、広告の国際比較です。
世界はどんどん結びつきが強くなって、色々な国で同じ製品が販売されることも今では普通ですよね。その製品に対してそれぞれの国で広告、例えばテレビCMが作られます。その際、たとえ同じようなコンセプトでCMを作ったとしても、国や地域によって評判が分かれることがあります。
そのような違いが生まれるのは、国や地域によってコミュニケーションの在り方やものの見方に異なる部分があるからだと思います。
私が知りたいのは、コミュニケーションの在り方にどのような普遍性があるのか、そしてどのような文化的差異があるのかということで、それを広告比較を通して考えたいのです。

そんなわけで、私は前々から卒論研究に入る前に1年くらいは今まで自分が属していた社会の外で暮らしたいと考えていました。
自分が属する社会といっても単位は様々ですが、とりあえず「日本」というある程度大きい単位を飛び出してみよう、といことでどこか外国に行こうと決めました。
簡単に言ってしまえば、「日本以外の国で人間観察したい!」ってそれだけのことです。
自分探しではなくて、他者探しです。
この時点では留学という選択肢には否定的でした。それは、せっかく日本の外に出ても結局大学という狭いコミュニティに閉じこもってしまうことになるのではないかと恐れていたからです。
そんなの意味ない!って。それは自分次第だって後から考え直したんですけどね。

とりあえず留学という選択肢はあまり考えていなかったので、私の中にあった選択肢はワーキングホリデーか有給インターンでした。
昔からポーランドに興味があり、ゼミも東欧研究ゼミを選んでいたので、この時点での第一希望はポーランドでの有給インターンでした。
スウェーデンはデジタルクリエイティブ先進国として広告雑誌に特集が組まれているのを何度か見ていたので、広告という観点からの興味がありスウェーデンでのインターンも考えていました。

でも、どちらも私の興味のある分野でのインターンが少なく、あっても私の方にその分野の知識が不足していたり学部生だったりということで、ポーランドやスウェーデンでのインターンは難しそうでした。
一応面接を受けて合格していたベトナムの運輸会社の営業部でのインターンを決めようかと考えていたとき、ふと大学の協定校留学の募集を目にしました。
それまで留学に興味がなかったのでどんな協定校があるのか見たこともありませんでしたが、何気なく見ていると、スウェーデンに協定校がありました。
Digital Culture and Communicationというプログラム(専攻)にひかれ、大学のウェブサイトで調べてみると、私の興味と合致しているようでした。

インターンの可能性を探るなかで学問的知識の必要性を感じていた私は、この留学はありかもしれないと思いました。

・日本国外
・メディアプロダクションとそこにおける意思伝達(コミュニケーション)について学べる
・デジタルクリエイティブ先進国と言われる国の広告、PR戦略を間近で見ることができる。
・それらを研究資料として集めることもできる。
・ポーランドにも近い

大学というコミュニティーの外にも目を向け、足を運ぶことさえ心がけていれば、この留学は自分にとってすごく意味のある経験になるはずだと考え、スウェーデン留学を決めました。

なんだかとっても長くなってしましましたが、以上が私がスウェーデン留学を決めた理由です。
まとめると、日本の外で生活したいという思いが前提としてあり、その上で学問的知識の必要性を感じていたこと、スウェーデンが「広告」という私の興味の対象のデジタル領域における先進国と言われていること、そして交換留学という機会がそこに転がっていたこと、などが重なって「スウェーデン留学」という形になった、ということです。

もちろん、両親の理解と援助がなければ実現しなかったということも忘れてはならないことですが。

それでは、本当に長くなってしまったので、これでおしまいです。

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