2013年2月19日火曜日

にんげんっていいかな

こんにちは。今週は休講が2回もあってなんとなくしゃきっとしません。でも週末はポーランド!2回目のグダンスクです。前回はStena Lineのプロモーションでフェリーが格安だったのでフェリーで行ったのですが、今回は飛行機でびゅーんと。
Westerplatteに行きたいってリクエストしておきました。第二次世界大戦の始まりの地。やっぱり一度は訪れておくべき場所だと思います。なんていうのかな、日本人女子大生がスウェーデンに留学してポーランド人と付き合ったり、中国人やロシア人の友達が何人もいたりって例えば30年前じゃあんまり考えられないことだったんだろうなとかって思うと、自分はすごく幸せな環境で生きてるんだって感じられて、それと同時に、自分が身を置いていたかもしれない他の環境に関して無知でいてはいけないような気がしてくるのです。
世界平和とかおっきいことは考えられないし、衛生環境の良くない国に飛んで行ってそこの人たちのために尽くすとかっていうことも私にはできないけれど、少なくとも無関心ではいたくないです。

さて、最近同級生の多くが就活に励んでいるからか、私が大学生活でやってきたことってなんだろうって考えることが時々あります。
大学にはそれこそアジアやアフリカの国々でボランティアをしているような子がたくさんいるし、国内で地域興しの活動をしている友達もいます。高校の同級生にはお医者さんや弁護士をめざして勉強に励んでいる人たちもいるし、年子の弟は小さい頃からずっと野球を続けていて、今も野球中心の生活を送っています。
私はと言えば、小さな田舎町でちょっとお勉強のできる女の子として育ち、公立高校の中では全国でもトップレベルの進学校に入学したはいいものの、中の下くらいの成績で結局受験に失敗し、全く行く気のなかった私立大学へ進学。特別誇れるものはないけれど、なんだかんだ言ってこの大学へ入ったことは全然後悔していない。そんな人生です。

なんで後悔していないのかって考えると、やっぱりある程度やりたいことができているからだと思います。じゃぁやりたいこととは何なのか。それは一言で言えば、人間を知るということです。
国際関係学科という場所で勉強をしていくなかで、政治や経済、文化などの様々な現象のその後ろにいる人間に興味を持ち、そういった現象と密接に関わる広告にも興味を持ち、広告関連の雑誌を読むようになったら高校までは全く興味のなかったスウェーデンに関心を持つようになり、気がつけば大学からスウェーデンへの交換留学という機会を頂いて、ここでも人間の表象行為や人間の社会との関わり方について勉強している。
中学1年生の時に2週間アメリカでホームステイをした以外に海外に行ったことのなかった私が、大学に入ってから3週間アイスランドへ、1ヵ月半ロシアへ行き、そして今約10ヵ月間の留学生活をスウェーデンで送っているのも、自分とは違う文化の中で生きている人たちを見てみたいという思いがあったから。
子どもが苦手だったのでそれを克服しようと個別の学習塾でバイトをしたら妙に生徒たちに懐かれたし、「お客様」嫌いを克服するために中華料理屋でバイトをしたら色々な「お客様」の姿を見ることができて接客にも少しは慣れました。スーパーで試食を出したり抽選会をやったりするバイトではたくさんの人の購買行動を観察できて面白かったし、なんだかんだと話しかけてくる年配の方が多かったことには驚きました。

大学での勉強もアルバイトもサークルも、特に頑張ってきたというわけではないけれど、もっと人間を知りたいという根っこにある思いがぶれなかったから、それなりに後悔のない大学生活が送れてきたんじゃないかなと思います。
それにしても、人間存在には興味があるのに、個々の人にはあまり関心を持てない自分が不思議でなりません。

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